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* * *

朝日が眩しい。
何か、変な夢を見た気がする。
怠い体を起こすと、少しぼーっとしてからベッドを降りる。
ドアを開けると朝食の良い匂いがした。

「おはようチェルシー。」
「おはよう、リアン兄さん。」
やはり既に食卓には朝食が準備されていた。小麦色に焼けたパンに蜂蜜をかけて食べるのが私の毎朝の日課。

「今日はエデナおばさんのところにフードを取りに行く日だったか?」
「うん。やっとまた狩りに出られるの。」
「あまり無理しすぎるなよ、昨日だってうなされてたんじゃないのか。」

兄さんはたまに心配性なところがある。狩人になって2年が経つと言うのに。
狩りに着ていくフードを仕立て屋のエデナおばさんに仕立て直してもらっていた間はずっと兄さんに狩りの仕事を任せっきりだったから私だって少しでもはやく復帰したい。
私がむすっとした顔をすると、私の少しわがままな性格を知っている兄さんはそれ以上は言って来なかった。
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